icalost muisyukinne
![560998753_126[1].jpg](/image/560998753_126%5B1%5D.jpg?1701181760)
いつか終わりの来るイカーロスミシュキン
icalost muisyukinne
【作品・一回生】「自分が壊した楽園の外に、たった一人佇んでいる・・・僕たちはいつも」
「最後のあがきだ」アルベルトは言った。
「もう行こう、少佐が書き上げて、ヒルデがバインダーを閉じる前に」
ソフィーは庭を見渡した、庭はすっかり変わり果てていた。
瓶や鶏の骨、クッキーや風船が草のなかに踏みしだかれていた。
「ここが私のエデンの園だったんだわ」
「そして今、ここから出て行くんだ」アルベルトが応じた・・・(中略)「今だ!」
ヨースタイン・ゴルデル著「ソフィーの世界」より
□作品の概要
海岸線、埋立地、屋上、田園、吹き抜ける風・・・美しい「セカイ」を継ぎ接いだ「世界」
時の止まったような地方都市を舞台に描かれる、不条理に満つ実験アニメ。
□作品の粗筋
日々を鬱々と過ごす主人公シュウは、雨上がりの埋立地で少女と出会う。
三流娯楽のような事象に戸惑いながらも、彼は変化する日常を次第に受け入れていく。
しかしやがて、脈絡の無い舞台装置に疑問を抱き始めるシュウ。
自らの手で閉じた楽園に終止符を打った時、彼の創造者に対する復讐が始まった。
「誰なんだ・・・僕の人生を記述する、不完全なデミウルゴスは」
登場人物たちの生は、モンタージュされた僅かな時間しか許されない。
□作品の背景
元々は、高校の卒業制作で出された企画らしい。
だが趣旨が全く理解されず、プレゼンテーション成功に赤信号が灯った為当時は断念。
大学入学と同時に、満を持して制作に着手したのだという。
スタッフ陣は学生として最高レベルであったにも関わらず。監督の低能が災いし惨禍。
作品自体は完成したものの、市井に注目される事は全く無かった黒歴史的存在である。
- 最終更新:2008-03-09 11:12:36